≪日頃のしごとのお披露目会≫

当法人では、福祉関連部署合同で研究発表会を開催しています。

その様子を報告いたします。

2011年2月4日(金) 第1回「日頃のしごとのお披露目会」開催!

 

去る2月4日(金)、当法人福祉関連部署合同で研究発表会を開催し、当日は50名の職員が会場を埋め尽くしました。

 

研究発表に先駆け、福祉関連部署長の関 建久氏から「地域包括ケアと老健の未来」という題で講演がありました。

平成24年度医療・介護報酬同時改定の動き、制度が変わることで必然的に変わらざるを得ない病院や施設の在り方の話があり、参加者は神妙な面持ちで頷いていました。

講演会に続き、いよいよ研究発表「日頃のしごとのお披露目会」!

 

一演題目は、当施設入所部門の介護福祉士2名(共同研究)の発表。

『CHANGE ~要監視者から自立者へ~』

1人の入所サービス利用者が、施設職員とのかかわりを通じて自立していく様子の報告です。

施設職員が、その利用者のことを中心に考え取り組んだ経緯が、3つのタームに分けられ、わかりやすくまとめられていました。

参考)第1期「環境の変化に対応できない期」

   第2期「距離感を大切にした期」

   第3期「社会交流が増えてきた期」

 

第2期では、施設職員が過剰に利用者のお手伝いをすることで関係性が良くなかったため、適度な距離を置き見守りに徹したことで、かえって施設職員との関係性が向上した、とのことでした。

二演題目は、居宅介護支援事業所の介護支援専門員2名(共同研究)の発表です。

『居宅介護支援から見た当法人内での連携について』

当該居宅介護支援事業所では、実際の数値から、法人内連携の多さを証明。

また、脳神経外科の病院が母体であるため、脳血管疾患の利用者が6割以上であることやリハビリ・医療のサポートを必要とする利用者が多いことが、特徴として挙がりました。

発表で特に注目されていたのは「丁寧なやりとり」という言葉。

ここで意味する「丁寧なやりとり」というのは、利用者情報を点で捉えるのではなく物語として多面的に捉え、それを伝えること、という説明がありました。