≪施設長挨拶≫

今年(平成23年)の5月より、介護老人保健施設あるかさるの施設長に着任いたしました。

 

先ず始めに、自己紹介をさせていただきます。

私は生まれも育ちも札幌市です。札幌市と言いましても、山の手などの高級住宅街ではなく、下町、つまり町のど真ん中で育ったチャキチャキの下町っ子です。従って、札幌では悪がきが集まるワーストランキング上位の小学校・中学校に入学し、なんとか無事に卒業、某高校を経て北大に入学しました。

インターンや臨床研修制度がない時代であり、大学卒業と同時に北大脳神経外科に入局しました。入局後は、自主研修の名目で全くの無収入での医療のトレーニングを朝早くから夜遅くまで受けさせられました。そのような日常ですから、泊まることは日常茶飯事だった記憶があります。

ただ、蓋を開けてみると、結局は定年まで北大病院一筋でした。

 

趣味はこれといったものはなく、いたってつまらない人間です。強いて挙げれば、料理と温泉と読書でしょうか。

料理は若いころ「男子厨房に入るべからず」の主義でしたが、単身赴任での米国留学中に、仕方なく料理を作らざるを得なかったことから始まったようです。

温泉もかなり好きですが、仕事に追われ訪れる時間的余裕がなかったため、行けるときは一日に4~5軒はハシゴし、最後は湯あたりでフラフラになることもしばしばでした。

 

以上、いたって面白味のない者ですが、よろしくお願い申し上げます。

 

老健に関しては、まだ右も左もわかりません。いろいろと教えていただければと思います。ただ、私自身、「介護」とは何かと考えると、単なる延命ではなく、最後まで人間としての尊厳を持てるような手助けと方向付けを与えることにあると認識しています。また、家族の方々も安心して自分自身の時間を少しでも持てるために大切であると考えています。これが正しいか否かわかりませんが、皆さんと一緒に頑張ってゆきたいと思っています。

 

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(社会医療法人 明生会広報誌『ぽぽろ』7月号より抜粋)

 

(介護老人保健施設あるかさる  施設長  岩﨑 喜信)